NO.

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T.N

NO.

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A.A

NO.

03

M.N

T.N

入社7年目

NOK株式会社
業務本部 総務部 総務課
法学部法律学科 卒

※2020年 取材

MY WORK

現在の仕事

メインの業務としては、現在施工が進んでいる新社屋関連の業務、例えば内装の検討や移転に伴う業務などを担当しています。また総務部の一員として、会社の管財業務、社宅の管理業務、旅費規程策定に関連する業務、保険契約の検討なども行っています。

入社前

経営状態が良く、事業の幅の広いNOKに着目。

法律を勉強していたこともあり、友人たちは金融関係をメインに受けていましたが、私は正直なところ、あまり就活を熱心にしていた訳ではなく、何となくメーカーが自分に合いそうと思い、選考を受けることに。NOKはメーカーの中でも財務状況が良く、福利厚生もとても良かったので着目しました。その後説明会など就活のプロセスで出会った社員の人柄に好感を持ち、また事業の幅の広さからなる安定感と、様々なことにチャレンジできそうな可能性を感じて、入社を決めました。

1年目

いきなり転籍、採用業務で大苦戦。

入社後、集合教育を終えてNOK静岡事業場にて製造実習を行い、自動車のオイルレベルゲージに使用される部品の製造ラインに入りました。任されたのは比較的単純な作業ではありましたが、手順はもちろんのこと、効率面も考えながら組み立てなければならず、思っていた以上に頭も使う作業であるということを痛感しました。今となっては、工場内でのモノや仕事の流れ方を知ることができたのは、良い経験だった思います。半年後、イーグル工業の岡山事業場に本配属されることが決まり、いきなり転籍(異動)となりました。NOKグループはグループ経営を行っており、転籍もあるとは聞いていましたが、まさかいきなり来るとは・・・人材交流が盛んであるということを、身をもって知りました。当時担当していたのは、非正規社員の採用や雇用管理に関する業務でした。拠点は高梁市という、岡山県の中心から少し離れたところにあるため、応募者を集めることにかなり苦労しました。間が悪いことに、岡山駅前に大規模なショッピングセンターができたこともあり・・・メーカーでの仕事より、ショッピングセンターでの仕事の方がイメージしやすいからでしょうか、なかなかイーグル工業に振り向いてもらえませんでした。それでも、職安の方にアドバイスをもらいに行ったり、人材関連の業者に相談したり、人手集めに奮闘しました。

3年目

再びの転籍。新たな仕事にチャレンジ。

3年目、再び転籍となり、NOK本社の総務に異動となりました。イーグル岡山時代は業務部業務課に所属していて、いわゆる総務的な役割も担ってはいましたが、私は主に人事関連の業務を担当していたので、本格的な総務の仕事はあまりわからず、最初は不安もありました。岡山時代の上司によく言われていた「自分の仕事以外のことにも興味を持つように」という教えの意味が、分かったような気がしました。しかも、いきなり任されたのが「大運動会」の事務局でした。従業員同士の親睦を図るため、NOKグループの国内全拠点から参加者を集めて3年に1回開催される運動会なのですが、プロジェクトには途中から参加するかたちで、また特に引継ぎなどもない状態であったため、話について行けるようになるまで少し時間がかかりました。全国の拠点のプロジェクトメンバーから寄せられる希望や要望を取りまとめ、ルール設定などに関わったり、参加者のエントリーをまとめたり、様々なことに取り組みました。一番注力したのは、「どうしたらみんなに興味を持ってもらえるか、参加できる人数も限られているので、参加の有無に関係なく、NOKグループ全体でどう盛り上げるのか」というテーマの追求でしたね。色んな人の力を借りながら、何とか乗り越えたことで、「取り組んだことのない仕事でも、やってみればなんとかなる」と思えるようになりました。久しぶりに開催された運動会でしたが、NOKグループ全体のコミュニケーションを活性化させることができたと感じています。もちろん、仕事は運動会の事務局だけではなく、社宅の管理や、安否確認システム新規導入など、通常の総務関連業務も並行して担当していたので、ものすごく大変ではありましたが。

6年目

新社屋への移転プロジェクトに参加。

新社屋の建替えプロジェクトに参加することになりました。仮社屋への移転、更には社屋の建替えもとなると、そう頻繁にあることではなく、当然社内にはノウハウを持っている人がいない状況。構造など専門的なところは建設に関わるゼネコンの知恵に頼るとしても、すべてを投げてしまう訳にもいきませんし、総務として良し悪しの判断を迫られる場面もあります。NOKとして何を決めなければならないか、何を準備しなければならないか、なども一つひとつ手探りで明らかにしていくことが必要でした。また、最も大事なのは完成後、皆が働きやすい環境になるようにすること。この課題については、若手メンバーでプロジェクトチームを組み、どんな環境が良いのかについてのアイディアを出し合いました。プロジェクトでは、オフィス内装の展覧会や最新のオフィスに関するセミナーに参加して情報を集めたりしながら、自分たちのオフィスにふさわしいコンセプトを固めていきました。大きなコンセプトとして“ボーダレス”というテーマを掲げ、様々な部署が垣根なく関わり合えるような環境、国内外の隔たりがなく多様な個性が協業できるようなオフィスを目指そう、ということになりました。サブテーマとしては、“シンプル”“スタイリッシュ”“ソーシャル”そして“サスティナブル”というコンセプトワードが決められました。経営陣は社屋の構造など大枠についての決定はするものの、職場環境の詳細については特に指示はなく、かなり大胆に任せてくれていると思います。通常の業務もそうですが、管理職は大きな方針は決めて方向性を示してくれますが、それぞれの仕事の進め方については担当者に一任し、見守ってくれています。

FUTURE

私が描く未来

私が担当する総務の仕事は、業務を進めていく上で最低限知っておかなければならないことを把握し、それ以外は協力会社や社内の人たちをマネジメントするような状況が多いので、今後については、自分自身の中にノウハウとして確立できるような知識を取り入れていかないといけないな、と思っています。例えば岡山時代に関わった人事業務ですが、もう少し深くかかわって、勘所を身につけたいと言う思いがあります。もっと長い目で自分のキャリアを考えると、NOKグループ各社の現場をもっと知った上で、今取り組んでいる新社屋の建替えや、よりよいオフィス環境づくりの経験を活かし、生産拠点の未来の環境づくりに関わってみたいと思います。

A.A

入社13年目

NOK株式会社
技術本部 技術研究部 研究一課
理工学研究科
有機・高分子物質専攻 修了

※2020年 取材

MY WORK

現在の仕事

NOK製品の根幹であるゴムに関する基礎研究を行っています。シールの機能や性能を理解する上で重要な学問であるトライボロジー(摩擦・摩耗・潤滑に関する科学技術)や、接触に関わる研究、製品に使用されるゴム材料や新材料の機能発現に至るメカニズムの研究などを行っています。取り組んでいるメインのテーマとして、高荷重や低速域といった条件下で摩擦を低減するためにはどうすればよいかという課題にチャレンジしています。また、NOKの技術力をより高めることも私の部門の大きな役目ですので、連携している大学の社会人博士課程に進み、普段は湘南開発センターで実験を行いながら、月に一回は担当教授をはじめとした様々な有識者と交流・議論しています。

1年目

現場での実務を通して、研究・開発の基礎を学んだ。

NOK湘南開発センターの材料技術部に配属となりました。大学時代、高分子を学んでいたので、ゴム材料には抵抗はなかったのですが、材料開発を行う上で、混練(ゴムのポリマーと配合剤などを均一に混ぜ合わせる作業)して成形するという作業は全く経験がなく、上司に「やってみる?」と言われて軽い気持ちで挑戦したことを覚えています。混練には、重いものでは何十キロもする材料を上げ下げするような作業があり、体力的に辛い時もありましたが、ゴム材料開発のために必要な知識を得られるチャンスでもありましたので、上司や先輩方にサポートいただきながら、躊躇わずトライしました。ここでは、それぞれのポリマーに適した配合剤、成型温度、試験方法などを学び、仮説を立てて工程を組み、分析や報告までを行う開発業務の一通りのプロセスを体験できたことが、現在の仕事にも活かされていると思います。女性でも分け隔てなく仕事を任せてくれたことは、とても嬉しく思っていますね。また、当時の材料技術部には総合職の女性社員が少なかったこともあり、先輩方には女性が働きやすい環境づくりに多方面で協力していただきました。

8年目

産休・育休から復帰、先を見据えて知識と経験を積む。

入社6年目に第一子を出産しました。妊娠中は体調が不安定な日々が続いたのですが、臭気のない環境への業務変更など、身体に負担がかからないよう様々な面で配慮いただき、産休に入るまで無事に仕事を続けることができました。そして産休・育休を経て、元の職場に短時間勤務で復帰することになりました。入社から8年目の頃です。同じ部署への復帰でしたが、6時間勤務ということもあり、仕事内容は材料試験の補助や分析などがメインとなりました。これまでを振り返ってみると、やはり目の前のモノをつくることに全力で、そのモノができるメカニズムに考えを巡らせることができていなかったように感じました。今後、フルタイム勤務に復帰した後は、やはり今までと同様に研究開発に携わりたいと思っていたので、時間的な余裕が少しある短時間勤務の間に、様々な分析装置や分析技術など、将来に役立ちそうな知識を身につけることを心がけながら仕事をしていました。仕事や子育てと、やることはたくさんあったと思いますが、今思えば仕事と家庭のバランスが取れた時間の使い方をできていた時期でしたし、研究職としての将来に向けて力を蓄えられた時期でもあったと思っています。

9年目

夫・子どもと一緒に、ドイツで過ごす。

実は私の夫もNOKの社員で、研究職として働いています。私が入社9年目になるとき、夫が研究の一環としてドイツにある大学の博士課程に入学し、ゴムの劣化について学ぶことになりました。NOKには、配偶者が社員であり海外勤務をする場合、自身は休職して帯同でき、帰国後に職場復帰できる制度がありますので、私もそれを利用して、当時3歳と0歳だった子どもたちと家族でドイツに住むことにしました。滞在中の3年間は休職中のため、現地で働くことはできなかったのですが、貴重なドイツでの3年間を何もせずに過ごすことは勿体ないと思い、語学学校でドイツ語を学ぶことに。最終的には、現地での日常生活において、ドイツ語で困ることはなくなりましたし、現地でドイツ人の友人もできました。ドイツならではの合理的なものの考え方や、長い休暇を取って思い切り遊ぶといった日本とは少し異なるON・OFFの切り替え方など、様々な経験を通して文化の違いを感じる場面も多かったです。因みにですが、気づけば子どももドイツ語が話せるようになっていました(笑)。

12年目

研究職として、職場に復帰。

ドイツからの帰国後、私は技術研究部という新しい環境で、研究職としてキャリアを再スタートさせることとなりました。技術研究部研究一課ではグループ制で研究を進めており、それぞれのグループごとに設定された摩擦・潤滑に関わるテーマに取り組んでいます。月に2回はそれぞれの研究の進捗について、グループ内で情報交換したり、議論する場を設けています。もちろん、実験室で顔を見合わせたときには、興味深い研究結果や困りごとなどを気軽に話しています。また、パートナーシップを結んでいるドイツの企業と、互いの技術や研究について情報共有や意見交換をする機会があるのですが、図らずも習得したドイツ語が活かせています。たまにですが、夫とも自宅で互いの研究について意見を交わし合うこともあります。現在、私が大学の博士課程にいることも含め、常に研究や議論をしている今の環境は、なんだか学生の頃の研究室の雰囲気を思い出します。子どもたちは以前より大きくなったので、少しは手がかからなくなっていますが、夫も積極的に子育てに協力してくれていることもあって、今も変わらず自分のやりたいことに精一杯取り組めています。

FUTURE

私が描く未来

ゴムという材料は、これだけ科学や技術が進化した今でも、完全にその物性が解明されたとはいえないモノです。それだけに、研究職として取り組む価値や意義のあるモノだと感じています。私はこれからも研究職として経験と知識を積み続け、分析も含めた研究のエキスパートとして、周りから頼られる存在になりたいと思います。また、広い視野を保ち、製品や素材だけではなく、社会の課題にも対処できるような知見を自分の中で育てていきたいです。

M.N

入社21年目

NOK株式会社
営業本部 宇都宮支店 技術課 副課長
工学部 機械システム工学科 卒

※2020年 取材

MY WORK

現在の仕事

世界的な自動車メーカーの設計者からの要望に対し、NOKとしてどのような技術的な提案ができるのか、各事業部と連携をとり、様々な角度から製品の仕様を検討し、技術面の営業を行うセクションに所属しています。若いメンバーたちがお客様のもとに足を運んで集めてきたビジネスチャンスを活かすべく、相談に乗ったり、客先に同行して商談をアシストしたりする日々。宇都宮のメンバーは比較的若く、活気があり、失敗してもまた立ち上がるようなガッツを持った人が多くて頼もしいです。

1年目

怒られながらもNOKのモノづくりや仕事の基礎を学んだ。

同じ大学で出席番号が前の友人から、「NOKというおもしろい会社があるよ」と聞き、気づいたら選考を受け、入社することに。実は私にNOKを教えてくれた友人も同期入社となり、NOKで技術営業として活躍しています。まさに腐れ縁ですね(笑)。私が入社した当時、技術職の新入社員は最初の1年間、各事業部(工場)に配属となり、設計などの技術系職種を経験するという教育プログラムに基づき、私は設計補助として、1年上の先輩について、仕事に取り組みました。営業がお客様からつかんできたニーズを受けて、試作部門や管理部門と調整をする業務が中心でしたが、仕事の流れを全然理解していなかったこともあり、無茶な要望も受けてしまい、依頼先の部署にはよく怒られていました。同じような状況でも、先輩は依頼の仕方が上手いのか、スムーズに仕事を回していたのを見て、「1年しかキャリアが変わらないのに、自分とは全く違う」と思ったことを覚えています。それでも、モノづくりの流れや、どの仕事にどこの部署が関わってくるのか、どの職種がどのような仕事をしているのかなど、仕事の基礎を知ることができた1年間だったと思います。

4年目

尊敬する先輩が異動に。
先輩の代わりになるため、がむしゃらに仕事をこなした。

2年目からは名古屋支店に配属され、技術営業として世界屈指の自動車メーカーを担当することに。まずは先輩に同行し、営業の基本を学びました。私が4年目になったとき、2年目からずっとフォローしてくれた先輩が異動になりました。いつかはこうなるとわかってはいたものの、果たして本当に一人でやっていけるのか…と不安になったことを覚えています。当時、上司に相談したら、「自分で限界を決めずに、まずは無我夢中に仕事を処理してみなさい」という助言を受け、スピードを意識しながらひたすら仕事に打ち込んでいましたね。社歴がまだまだ浅かったこともあり、その経験は辛いものでもありましたが、今ではどんな厳しい局面になっても「あの時期を乗り越えられたんだから、大丈夫」と思えるような、自信に繋がる経験にもなっています。

9年目

うっすらと思い描いていた海外への挑戦。会社の制度で語学留学へ。

9年目に差し掛かり、入社以来少しずつ考えるようになっていた「いつかは海外で仕事をしてみたい」という想いが大きくなっていました。自己申告制度で、海外出向の希望を出していたこともあり、上司から国際化人材育成制度の対象者に推薦いただき、ボストンにある語学学校に半年間の留学に行くことになりました。最初はホームステイ先での生活も厳しいくらいの英語力でしたが、月曜から金曜まで授業や宿題で英語漬けの生活を送った結果、帰国時にはTOEICのスコアを200以上UPさせることができ、英語での会話も難なくこなせるようになりました。その学校には、様々な国からたくさんの人たちが通っていましたが、学費に補助があるうえ給料までいただける会社はNOKくらいで、ほとんど自己負担はありませんでした。NOKって優しい会社だなあ、と改めて実感させられましたね。

11年目

念願の海外勤務。ミシガンでアプリケーションエンジニアを務める。

北米にあるNOKとフロイデンベルグ社(ドイツのパートナー企業)との合弁会社に出向となり、現地の技術営業職を担当。日本とは異なり、営業拠点はプリマスに1カ所。一つの拠点でたくさんのお客様を担当していたので出張が多く、とにかく移動時間が長い。北米大陸はとてつもなく大きいので、片道8時間の車移動など日常茶飯事でしたから。リーマンショック直後の時期だったこともあり、経費削減のため、可能な限り車で移動することを心掛けていたということも一因ではありますが。そして最も印象的だったのは、経営方針も、社員の働き方も、長い先を見据えて動くのではなく、今期の成果をまず残していこうとするところが、日本とは大きく違ったことです。日本的な考え方と当時の現地企業の考え方と、どちらが正しいということは一概に言えませんが、現地スタッフは特に目先の成果を求める傾向が高かったように感じます。時にはお客様との将来的な関係性よりも、直近の自分の成果を優先するスタッフもおり、意思疎通を図ることが非常に難しかったです。

16年目

帰国し、メンバーをリードする立場となる。

様々なお客様を経験した今だから言えることですが、同じ自動車業界でも、会社により仕事の進め方は全く異なります。ある企業は、打合せの場で物事を即決することはほとんどなく、決断は組織としてトップダウンで行うような仕事の進め方もあれば、別の企業では、担当者の想いが具体的な要求に繋がることもあり、どちらかと言えばボトムアップ的な企業風土もあります。意思決定のプロセスや、私たちへの要望、開発の方向性なども異なり、それぞれの企業のカラーを感じますね。16年目に日本に帰国してから、現在に至るまで宇都宮支店の技術課に所属しています。なんと、直属の上司が2年目~4年目までお世話になった先輩でして、12年ぶりの再会となりました。厳しくも決して見捨てないスタイルは変わりませんが、私もメンバーを率いていく立場となり、要望されるレベルが変わったなと感じています。ゆくゆくは、マネージャーという立場でチームを引っ張っていくことを期待されていると自覚していますので、上司の力を借りながらマネジメントの実務を習得できている今の状況は非常にありがたいですし、チャンスを無駄にしないよう精一杯努めていこうと思っています。

FUTURE

私が描く未来

仕事柄、自動車産業における「未来」の技術に取り組む機会が少なくありません。その点は、自動車産業をお客様とする営業職の皆が感じている面白さややりがいの一つだと思います。今後も数多くの「他にはない技術や機能」に携わり、後世に残るモノづくりをしていきたいですね。チャンスがあれば、二度目の海外出向にも挑戦してみたいと思っています。

NO.

01

T.N

NO.

02

A.A

NO.

03

M.N